君が死ねばハッピーエンド

五分くらいして教室のドアが開いた。

担任が入ってきたと同時に、質問攻めが始まった。

「せんせーい!どうしたのー!」

「なんかあったんですか?」

「緊急会議ー?」

騒がしい教室を、担任は「静かにしなさい!」と大声で静めた。

「一時間目は…国語ですね。もうすぐ先生がいらっしゃるから授業は静かに受けるように。さぁ、鞄が出しっぱなしの人!早く仕舞って。それから…」

早口で言い切った担任が声のトーンをスッと落として、私の席に来た。

「先生?」

「あなたは一緒に来てくれる?」

「え?どうしてですか?」

「いいから」

やっぱりシイナちゃんだ、とか
今度はなにー?とか、野次が飛ぶ。

「またヤバいこと!?」って大声を出した、窓から盗み聞きしようとしていた男子の背中を、後ろの席の男子が叩いた。

「ほら!あなた達は早く準備しなさい!…行きましょう」

担任には有無を言わせない気迫があった。
私は黙って椅子から立ち上がった。

いつもは助け舟を出してくれるちーちゃんも、守ると言ってくれた朔も何も言ってくれない。

教室を出て、担任がドアを閉めた瞬間に、教室がワッと騒がしくなったのが分かった。