「これはパターンAよりも単純だね」
同じようにいくつか書いた丸の中に私達と、今度はちーちゃんの名前も書いて、線を引きながら棺を壊したことや、ちーちゃんの絵をめちゃくちゃにしたことも書き足していく。
動機は嫉妬、僻み。
最後にカフェに被害を与えたのは単純に、私を守ろうとしてもいいことは無いって知らしめる為。
「先輩も防犯カメラの映像は見ましたか?」
「いや、俺はまだ。事件があった日にはもう店は閉められてたし、映像を見たのはシイナちゃんと店長、それから警察と、映像を送ったなら本部の人間だけじゃないかな」
「なら今のところ、先輩も犯人の目星はついてない感じですか?」
「そうだなぁ…。大方、このパターンのどちらかだとは思うけどな」
「今日は先輩にお願いがあって来てもらったんです」
「お願いって?」
運ばれてきてから誰も手を付けていなかったポテトフライを渚先輩がフォークで突き刺した。
一本だけ食べてから「冷めちゃったな」って先輩が呟いた。
「私と朔は学校での様子は探れるけど、バイトのことにまでは目が届きません。どっちにも関与できるのは先輩だけなんです」
「それは…そうだな」
「だから見てて欲しいんです。シイナのこと」
「でも…やっぱそんなこと先輩に頼めないよ…。さすがに迷惑ですよね…」
俯く私の肩をさすって、ちーちゃんが真剣な眼差しで言った。
「ダメですか?」
「いや、ダメじゃないよ」
「え…?」
「俺は最初からシイナちゃんを助けたいなって思ってたし。バイトが再開してもなるべくそばに居ようって思ってた。学校では彼氏くんが居るし、あんまり接近はできないけどさ」
悪戯っぽい目で笑う先輩に、ちーちゃんも「確かに」って苦笑いする。
「でも、あー、なんかこいつ、バイト先と関連ありそうだなぁって奴が学校にも居たらすぐに知らせるよ」
「ありがとうございます!」
ちーちゃんがまるで自分のことみたいに真剣に、先輩と取引をした。
私の為に、違う誰かに必死で頼み事をしても、ちーちゃんにはなんの得も無いと思う。
それでもちーちゃんは一緒に闘ってくれた。
それだけで真っ黒だった私の気持ちは救われた。
同じようにいくつか書いた丸の中に私達と、今度はちーちゃんの名前も書いて、線を引きながら棺を壊したことや、ちーちゃんの絵をめちゃくちゃにしたことも書き足していく。
動機は嫉妬、僻み。
最後にカフェに被害を与えたのは単純に、私を守ろうとしてもいいことは無いって知らしめる為。
「先輩も防犯カメラの映像は見ましたか?」
「いや、俺はまだ。事件があった日にはもう店は閉められてたし、映像を見たのはシイナちゃんと店長、それから警察と、映像を送ったなら本部の人間だけじゃないかな」
「なら今のところ、先輩も犯人の目星はついてない感じですか?」
「そうだなぁ…。大方、このパターンのどちらかだとは思うけどな」
「今日は先輩にお願いがあって来てもらったんです」
「お願いって?」
運ばれてきてから誰も手を付けていなかったポテトフライを渚先輩がフォークで突き刺した。
一本だけ食べてから「冷めちゃったな」って先輩が呟いた。
「私と朔は学校での様子は探れるけど、バイトのことにまでは目が届きません。どっちにも関与できるのは先輩だけなんです」
「それは…そうだな」
「だから見てて欲しいんです。シイナのこと」
「でも…やっぱそんなこと先輩に頼めないよ…。さすがに迷惑ですよね…」
俯く私の肩をさすって、ちーちゃんが真剣な眼差しで言った。
「ダメですか?」
「いや、ダメじゃないよ」
「え…?」
「俺は最初からシイナちゃんを助けたいなって思ってたし。バイトが再開してもなるべくそばに居ようって思ってた。学校では彼氏くんが居るし、あんまり接近はできないけどさ」
悪戯っぽい目で笑う先輩に、ちーちゃんも「確かに」って苦笑いする。
「でも、あー、なんかこいつ、バイト先と関連ありそうだなぁって奴が学校にも居たらすぐに知らせるよ」
「ありがとうございます!」
ちーちゃんがまるで自分のことみたいに真剣に、先輩と取引をした。
私の為に、違う誰かに必死で頼み事をしても、ちーちゃんにはなんの得も無いと思う。
それでもちーちゃんは一緒に闘ってくれた。
それだけで真っ黒だった私の気持ちは救われた。



