この恋、危険物につき取扱注意。

目を開けた沢瀬は、ロマンチックな展開を自分から所望したくせに真っ赤になっていた。






「満足か?」


俺がそう問いかけると目を白黒させて、



「ぅえっ、え、今の何ですか!?」


そう訊ね返されると、逆にこっちが恥ずかしくなってきた。


力の抜けた俺は、後ろのドアにもたれかかる。





「自分から言っといて何だよ…」


「え、だって先パイ、誰に向かって言ってるかわかってますか!?」




俺は顔を上げて沢瀬を見つめる。