そう言われて、心臓がどくんと波打つ。


そう…なのか?


あんなに声を荒げたのは、どうして?


必死で答えを聞き出そうとしたのは、何のため?





重い扉を開けたら、まぶしい光があふれ出す。


そこにあったのは名も無く儚い、心の欠片。


けれど自ら必死に、光り輝こうと頑張っている。




そうか、これが…好きってことか…。



「…好き…だ…」



その言葉を口にするのに、今までかかった。