この恋、危険物につき取扱注意。

沢瀬の泣き顔が何度も何度も、壊れたビデオのように繰り返し流れる。


里季の言葉と沢瀬の涙が、穏やかだった水面に波紋を散らす。




自ら鍵をかけたこの心。

その鍵を持ってるのは、俺しかいない。





水の中、深く沈んだ鍵を拾い上げて俺は今、



錠を開く――― 。