そのうち俺も逆らうのに疲れて、沢瀬に引っ張られるがままに行きたくもない所へ散々連れて行かれた。
それこそ沢瀬が好きそうで俺が苦手な、ロマンチックな所へ。
キラキラ光るイルミネーションに、大きなクリスマスツリー。
沢瀬はそれを見るたびにうっとりと感動に浸っていたけれど、俺にはそんなのどうでも良かった。
ちょっと息抜きに来ただけで、なんでこんなことになったんだろう。
誰でもいいから、早くこの気違いなクリスマスを終わらせてくれ。
日もとっぷりと暮れた頃、それまで握られたままだった手が、やっと解放された。
「…気は済んだか?」
「はいっ、とっても!」
俺がずっと不機嫌な顔でいるのに気がついて、沢瀬の表情が少し曇る。
「先パイ…、楽しくなかったですか?」
それこそ沢瀬が好きそうで俺が苦手な、ロマンチックな所へ。
キラキラ光るイルミネーションに、大きなクリスマスツリー。
沢瀬はそれを見るたびにうっとりと感動に浸っていたけれど、俺にはそんなのどうでも良かった。
ちょっと息抜きに来ただけで、なんでこんなことになったんだろう。
誰でもいいから、早くこの気違いなクリスマスを終わらせてくれ。
日もとっぷりと暮れた頃、それまで握られたままだった手が、やっと解放された。
「…気は済んだか?」
「はいっ、とっても!」
俺がずっと不機嫌な顔でいるのに気がついて、沢瀬の表情が少し曇る。
「先パイ…、楽しくなかったですか?」


