この恋、危険物につき取扱注意。

そして1週間後の今日。



息抜きなんてするつもりはかけらもなかったが何となく足が向いて、俺は今街にいる。

勉強漬けでそろそろ頭がパンクしそうだった。




特に何をするでもなく、クリスマスムードがあふれる通りをぶらぶらと歩く。


金、銀、赤、緑、色とりどりのモールで飾られたたくさんの店。


チカチカと瞬く電灯。



そのとき、人々の雑踏の中に見覚えのある人影を見つけた。


段々と近づいていくと、あちらも俺に気づいたようだ。




「あれ、沖?」