この恋、危険物につき取扱注意。

「コンビニで、ちょっとな…」





それ以上を白状してしまうのははばかられて、俺はそこで言葉を切る。

里季が口を開いて何か言いかけたとき― 。



「駿河先パーイ!」


よく言えば元気のいい、悪く言えば騒がしい声が、いつもとは違う奴の名前を呼んだ。


そのことに一瞬驚いて、言葉を用意していた口が空を切る。



里季が首をひねって顔を沢瀬の方へ向けた。



「わりぃ、沢瀬さん。まだ訊けてない」




「そうなんですか?それじゃあわかったら教えて下さい!」



「了解」