この恋、危険物につき取扱注意。

「沖先パイ、お久しぶりです！！」


朝、登校してきて１番に耳に入ってきたのは、案の定沢瀬の声だった。


突き抜けるような高い声に耳をふさぐと、





「寂しかったです、先パイ…。お元気でしたか？」


「あ、あぁ、一応…」


「コンビニではうれしい言葉を、どうもありがとうございました！」


絶対に出したくなかった話題が思いもよらない場所から引き出されてきて、俺は顔をしかめる。



「…お前、空気読めよなぁ…」


うんざりしながらそうつぶやくと、沢瀬が数回瞬きして首を横に傾けた。




わかってる。