夏がゆるゆると過ぎていき、少しの暑さを残したまま、夏休みは終わりに向かっていた。




特に変わったこともないまま、けれど思っていたよりもずっと早く夏休みは最終日を迎えていた。





「明日から学校か…」


長い休みの後に必ずやって来る、いいようのない疲労感。



明日からもまた沢瀬に会うのかと思うと、気が滅入る。





まぁあのコンビニ以外で沢瀬に会うことがなかったというのも奇跡に近いかもしれないが。