この恋、危険物につき取扱注意。

「あっそ」


俺がそっけなく流すと、沢瀬がまた大声で怒鳴る。




「ちょっと先パイ!!一大決心の愛の告白をそんなにさらっと流さないで下さいよ!」



「一大決心ってなぁ…。俺はその告白を毎日のように聞いてるんだぞ?」


沢瀬が腰に両手を当てて、説教じみた口ぶりで言う。



「その毎日の1回1回にどれだけ勇気がいるか、先パイは知らないでしょうっ」



「知りたくもないな」




沢瀬が悔しそうに地団太を踏む。