この恋、危険物につき取扱注意。

どうしてこいつはこう、全部自分の都合のいいように考えられるんだろう。



「今さらじゃないですか!私たち、未来の夫婦なんですから!」



「違うっての」





俺はがたっとイスから立ち上がり、保健室を急いで出る。


「あ、先パイ!」



後ろから呼び止められ、俺は渋々振り返る。

もう振り返るのすら面倒だったが。


「先パイが貼ってくれたこのバンソウコウ、一生大事にしますね!」


俺は苦笑して、



「バーカ」


と言い捨て、教室へ戻った。