この恋、危険物につき取扱注意。

俺は先生の座る回転イスにどかっと腰を下ろし、背もたれにもたれかかる。



「安心しろ。そんな気持ちはみじんもねーよ」


「先パイってなんか…、おじいちゃんみたいですね?」


その言葉で俺はイスからずり落ちそうになる。

「どういう意味だよ」


「なんか、いつもむすっとしてる感じのおじいちゃんみたいです。家の近くにいますよ


「…お前、そういう趣味だったのか」



言いながら後ずさりすると、沢瀬があわてて首を横に振った。



「違いますよ!すっごい誤解です!!先パイひどいですね!?」


ひどいのはそっちだろと言いそうになり、我慢して口をつぐむ。




これ以上うるさくなるのはいやだ。