この恋、危険物につき取扱注意。

放送室を出ると、ちょうど式が終わったところだった。


今出て行ったら式を抜けたことで大目玉をくらいそうなので、俺は校内をぐるりと一周してみる。







一歩一歩を踏みしめるたびに、たくさんの思い出があふれ出す。



そして俺は、ある廊下でぴたりと足を止めた。



そういえば…、ここで美紅と会ったんだったな。




あのとき美紅の落としたプリントを拾った奴が俺じゃなかったら、今はなかったかもしれないんだ。