この恋、危険物につき取扱注意。

次の瞬間、桜を模したピンク色の紙吹雪が俺の視界で踊る。




「これからも私っ、先パイの彼女でいていいですか?」


俺は頭に乗った紙吹雪を払いながら、



「…一応、な」

とつぶやく。



美紅が不服そうな顔で、



「えぇーっ、何ですかそれ!…浮気しないでくださいよ?」


「さぁ、どうだか」


少し冗談めかしてこぼした俺の言葉に、美紅が本気で不安そうに口をつぐんだ。