この恋、危険物につき取扱注意。

「すいません先パイっ、マイクのスイッチ入れっぱなしでした!今の私たちの会話、全校生徒が聞いてまっす!」


「はぁーー!!?」



俺はあわててマイクのスイッチを切る。




あの会話が全校生徒と保護者に?

そう考えると一気に恥ずかしさが込み上げてくる。



顔が熱い。


「…っくそ」


美紅が俺に抱きつき、くすくすと笑う。



「何笑ってんだよ」


「うれしかったんです」


「…何が」


俺がわざとそっけなく単語を並べると、


「すごく恥ずかしいはずなのに、先パイがそれを私に向けて言ってくれたことがです」