この恋、危険物につき取扱注意。

この会話は、ここで終わりなんだろうか?


卒業という先から向こうの俺の隣に、美紅はもういないんだろうか?



「バカだよ。”これ以上ないぐらい”なんてありえねぇ」





美紅がきょとんと首をかしげる。


ここで終わらせたりなんてしない。


「そんなもんだったのか?」



と俺が意地悪く微笑むと、美紅がぶんぶんと首を横に振った。



「少なくとも俺は、お前が俺を好きでいるよりもっとお前のこと好きな自信がある」





こんな恥ずかしいセリフ言えるのも、お前ぐらいだよ。


目をうるませた美紅が突然、


「あーーーーっ!!」


と耳をつんざくような大声を上げる。