生徒会所属膝枕係!?

「そもそも、生徒会はなんで栞奈をご指名なわけ? 実は生徒会長と友だちとか?」

「まさか! っていうかわたし、生徒会長の顔も知らないんだけど」

「なに言ってるの? 入学式のとき、ステージの上であいさつしてたじゃない……って、栞奈、道に迷ったおじいちゃんの道案内してて遅刻して、体育館に入れなかったんだっけ?」

「あはははは……」

 もう笑ってごまかすしかない。

「と、とにかく。よくわからないけど、放課後に生徒会室に行って、ちゃんと断ってくるよ」


 触らぬ神に祟りなし、っていうしね。

 悪名高い生徒会の一員だなんて思われたら、わたしまでクラスで……いや学校中から遠巻きにされてしまいかねないよ。

 入学早々そんなことにでもなったら、わたしの高校生活は終わっちゃう。


「そんな簡単にはいかないだろうけど……まあ、がんばんな。なにがあっても、あたしだけは変わらず友だちでいてあげるからさ」

 そう言って、涼音がポンッとわたしの肩に手を置いた。


 もう、涼音ってば。不安になるようなこと、言わないでよぉ。