生徒会所属膝枕係!?

 でも、親にかなり無理を言って、この学校に通う許可をもらったんだ。

 ピカピカの校舎に、豪華な学食は食べ放題。それになにより、制服がかわいいの!

 赤のタータンチェックのスカートに紺色のブレザー。それに、胸元にはスカートと同じタータンチェックのリボン。

 そんな学校だから、入学金も学費もそれなりに高くって……。

 これで退学にでもなったりしたら、申し訳なさすぎて、親に顔向けできないよ。

 退学をチラつかせて従わせようとするだなんて、許せない。

 けど、従うしか、わたしには道がないんだ。


「……わかりました」

 顔をうつむかせると、きゅっと下唇を噛み、両方の拳をぎゅっと握りしめた。

「それじゃあ、さっそく休ませてもらう」

 葉月先輩の立ち上がる気配に顔を上げると、三人掛けの長いソファーに向かって歩いてくる葉月先輩と目が合った。

「い、今、ここでですか?」

「なにか問題でもあるのか? 俺は忙しいんだ。早くしてくれ」


 この人、超エラそうに言ってるけど、「早く膝枕をしてくれ」って言ってるんだからね!?

 でも、逆らうすべのないわたしは、「わかりました」と答える他なかった。