この度、友達やめます。


「雫月も歌いなよ!」



「私はいいよ
みんな歌ってよ」



「えー、歌わないの?」

「みんなで歌おうよ!」

「歌わないならオレ歌うよ」

「オマエ歌いすぎ」

「あ!ハジ来た!」



え…



「ハジ、遅せーよ!」

「とりあえず、そこ座って…」



躱す間もなく
入り口近くの私の隣に水ノが座った



えーーーーー!



なんで来たの?



しかも隣

最悪



奥に座っておけばよかった



帰りたい!



水ノだって
私がいるの知らないで来たよね

知ってたら来なかったでしょ



とりあえず座った隣
私だって気付いてる?

ちゃんと確認して座ってよ!



外の熱と水ノの熱
クーラーで冷やされ始めた私の身体が感じる

こんな近くに来たの久しぶりだ



前はファミレスもカラオケも一緒に行くのが
当たり前だったのにね



今までなんとも思わなかったことが
すごく特別に感じる



友達でもなんでもない水ノが
隣にいる



友達じゃないから絶対話さないから!

話し掛けてやるもんか



隣の私のことは気にしないで
何歌うか選んでるし…

まだ気付いてない?

隣、吉永ですけど…



そ~言えば水ノ
香水の匂いしなくなった

いつもの水ノの匂い安心する



水ノの隣って
きっと嫌いじゃないんだな、私