「吉永、一緒に帰ろうよ」
ファミレスを出て笹川に話し掛けられた
「あ…うん…」
「別に、特に意味はないよ
帰る方向一緒なのに
別で帰る方が不自然じゃん」
不自然
笹川はやっぱり
無理に自然にしてくれてる
「今日、ありがとね」
「あぁ…楽しかったならよかった」
「うん
みんなといると楽しい」
って…
変な言い方だった?
「あのさ…」
あのことだよね?
「うん…」
返事しなきゃだよね
いつまでもこのままでいれないのは
わかってる
「ハジ、彼女と上手くいってないみたいよ」
「え…」
「あ、吉永気になってるかな…って」
水ノのことなんか
気にならないよ
友達じゃないから…
そう言いたかったけど
気になってたのかもしれない
「へー…そーなんだ」
「うん…
あ、余計なこと言って、ごめん」
「水ノ、笹川には何でも話すんだね」
「うん
なんでも…ではないと思うけど…」
笹川が私に告白したこと
水ノは知ってるのかな?
「友達だもんね
保育園から一緒なんだっけ?」
「うん
…
あのさ…
ハジが彼女と別れたら
吉永どーする?」
「ん?何が?」
「ひっかかる?」
「え?」
「じゃあ、聞き方変えるけど
吉永ってハジのこと…」
「ん?」
「やっぱいい…
なんでもない」
私が水ノのこと…何?



