「ん…あ…あー…
え…?どこ?ここ」
笹川の結婚式から一夜明け
ホテルの一室
「水ノ、起きた?」
「え!?誰?…誰…ですか?」
「水ノ、なんで敬語?」
「え…はじめまして…ですよね?
オレまた昨日…えっ…」
水ノなんでパニック?
「水ノ、昨日のこと覚えてないの?」
「水ノ…?
その声、吉永?えっ?マジ…
だって、髪…え…」
「そっか…
昨日はアップにしてたから…
私、結構髪伸びたでしょ
誰かわかんなかった?」
高校の時、刈り上げてた髪は
背中まで伸びた
昨日、私をホテルまで送ってきた水ノは
ホテルの部屋について来てそのまま潰れた
思い出話をすることもなく
いい雰囲気になることもなく
ホテルの人に言って
ツインに部屋を変えてもらって
酔っ払いを運んでもらった
「えっ…
オレ、昨日、なんかした?」
「なんかって?」
「や…
今、何時?」
「7:38だけど…
水ノなんか用事あった?
やっぱり無理矢理起こして
タクシー乗せればよかったね」
「用事なんかないけど…
や…え…?」
「とりあえず
水ノシャワーして酔い冷ましなよ!」
状況がよくわかってなさそうな水ノを
シャワールームに追いやった



