「ちょっと休憩」
アイスを食べたら
水ノが床に寝そべった
「水ノ、疲れた?」
「疲れたって言うか…なんだろう…」
水ノ、機嫌悪い?
私がいい雰囲気になれないから
さっきのはたぶん私が緊張してたから
わざとでしょ
「あのさ…吉永
今日、花火行くのやめよ」
やっぱり、怒った
「うん…なんか、ごめん…
私…私…」
「なにが?
みんなには悪いけど
このまま吉永とふたりでいたいから」
そう言って水ノは私の手を握った
ドキン…
水ノ、怒ってなかった?
こんな私でも
まだ好きでいてくれる?
「うん…私も水ノとふたりでいたい」
水ノの隣に寝そべった
「ヤベー、好きすぎて、死にそー」
「アイス?」
主語がない「好き」にわざと言ってみた
私はちゃんと「水ノ」って言ったよね
フローリングが冷たいのに
繋がれた指先から熱くなる
目は合わないけど
水ノの気持ち伝わってくる
「吉永、今こっち見ないで…」
「なんで?」
「きっとオレ、ヤバい顔してるから…」
「水ノ、どんな顔してんの?」
「今までの変顔コレクションより
ずっとヤバいかも…」
「逆に見たくなるよ」
「や…見せない…」
「水ノ…好きだよ…
…
大好きだよ…」
「…」
え…
返事ないんかい!
「水ノ…?」
「…」
見るのが怖かったけど
ゆっくり水ノの方を見た
寝てるし!
水ノ
私が見た水ノの寝顔は
どんな変顔より
愛おしかったよ



