この度、友達やめます。


「アレ?みんなは?」



日かげに座ってたら水ノが来た



「メイク直しに行った」



「吉永行かなくていいの?」



「私、今日メイクしてないもん
どーせ取れるかな…って…」



こんな彼女で、ごめん…



「普通に肌キレイだから
メイクしてるのかと思ってた」



ドキン…



それって褒めてる?


してる時もしてない時も
そんな変わんないってメイク下手かよ

とも取れる



「日焼け止めは一応塗ったけど
塗り直さなきゃかな…」



「ホントだ
吉永ちょっと焼けたかもな
少し赤い」



赤いのはたぶん…
水ノが変なこと言うから


それから
そんなよく見ないでよ

ドキドキするから…



「吉永、スゲー泳いでたな
水泳得意だもんな」



「うん
泳ぐの好きなんだ
何メートルでも泳げる自信ある」



「うん、知ってる
中学の時、見てた」



「え…」



水ノ、見てたんだ



「あ…見てたって言うか…
見えるじゃん普通に
別に変な…」



水ノ、必死に弁解してる



「うん、別に何とも思ってないよ
小学校の時、スイミングの先生に褒められた
泳ぐホームがすごくキレイだって
だから見てくれてたなんて
嬉しいかも…」



「うん…キレイだった
あ…特にクロール
息継ぎ上手いな…って…」



「ありがと…」



そんなところまで見てたんだ

水ノって
いつから私のこと好きだったんだろう?



水ノに視線を移したら
目が合った



ドキン…



水ノ、裸じゃん

そりゃ海だからね



目のやり場に困って
すぐに前を向いちゃった

コレは慣れるとかそーゆーことじゃなくて…



肩とか結構筋肉質だったな…

ダメだ…ドキドキする



「あ…笹川たちは?」



「ジュース買いに行った」



「水ノは行かなくていいの?」



「うん…
ちょっと吉永とふたりになりたかった」



ドキン…



水ノの方、もっと見れないよ



「あ、コレでよかったら飲む?
水ノも水分補給したほうがいいよ」



自分が飲んでたスポーツドリンクを
水ノに渡した



「ありがと…」



水ノがペットボトルに口をつけた



ドキン…



あ…間接キス



自分ですすめたのに…



水ノの口から入る水分を
唇…喉仏…胸…
目で追ってしまう



「今日、来るの迷ったけど
吉永が楽しそうでよかった」



そ~言えば
水ノ、あんまり乗り気じゃなかったな



「うん、来てよかった」



「吉永、みんなといると楽しそうだよな」



「うん、楽しいよ」



みんなといて楽しいのは
水ノのおかげだよ

転校してきて水ノが友達になってくれたから
輪が広がった



「吉永、今日なんで水着じゃないの?
水着あるって言ってなかったっけ?」



「あ、うん…
一応着てきたんだけどね…」



「一応着てきてんのになんでTシャツなの?」



「や…あの…
みんな見たくないかな…って…」



水ノが乗り気じゃなかったのは
私の水着が恥ずかしいから

みんなにこんな女と付き合ってんのか?って
思われるからかな…って



「みんな?
うん、オレも
吉永の水着姿みんなに見せたくない」



ほらやっぱり…



「だよね…」



こんな女が彼女とか
見せたくないでしょ

できればスタイル抜群で
胸が大きくて



「みんなには見せたくないけど…
オレは、見たい」



「え…
え?」



意味がわからなくて聞き返した



「ごめん
また変態発言ぽい…
や…けど…彼女の水着とか
オレだけじゃなくて
彼氏だったら絶対見たいし…
でも笹川とかみんなには
見せたくないって言うか…
あー…ごめん
さっきからキモいわ…オレ…」



水ノ、ひとりで何言ってんの?

ちょっと笑える



「水着になった方がいい?」



「え…うん…今だけ…」



「今だけ?」



「うん
できれば、オレだけに見せて…」