結局、私がペペロンチーノを食べた
こんなはずじゃなかったのに…
だって夏休み中に…
ドキン…
「まだ外暑いな」
「うん、暑いね」
私、ニンニク臭くないかな?
心無しか水ノと距離を取ってしまう
手繋ぎたいけど
そしたら近くなっちゃう
無理
今日は諦める
「夏休み入ってから
オレたちほぼ毎日会ってるよな」
「うん、そーだね」
「でも学校の方が長い時間吉永といれるから
夏休みじゃない方がいいかな…」
水ノ、そんなこと思ってるんだ
「でもクラス違うし…」
「うん
授業終わるたび会いに行く」
え…
ドキン…
水ノと目が合った
ドキン…
ドキン…
何度も鳴る
「ごめん…キモいか…」
え…
「別に…キモいとかそーゆーんじゃないけど…」
アレ?
水ノに距離取られてる?
水ノから少し離れたよね?
え!?やっぱりニンニク臭かった?
キスとかそれ以前に
喋れないじゃん!
メニューの選択ミスったわ
て言うか、水ノが勝手に決めたんだし!
「笹川たちが一緒に海行こうとか言ってたけど
どーする?行く?」
「うん…」
「吉永、水着あんの?」
「うん…」
この前みんなで買いに行ったんだ
みんなが水ノはこーゆーのが好きだとか…
私は細いからコレが似合うとか…
結局勇気なくて露出少なめの
地味な色味を選んだ
て言うか、ニンニク気になって
「うん」しか言えない
「じゃ…行くか…
オレが行かないって言ったら?」
「え?」
水ノは海行きたくないのかな?
「あ…なんでもない
行こう」
なんだろう?
私の水着姿
見たくないとか?
キスされないのも
私に魅力がないからかな…
なるほどね
だからなんだ
毎日会ってるのにキスされないの



