「大丈夫?」
草の匂い
火薬の匂い
水ノの匂い
水ノの匂い
水ノの体温
水ノの…
鼓動
水ノもドキドキしてる?
草の上
水ノに抱きしめられてる
身体が痺れて倒れた私を
支えてくれただけだけど…
「水ノ、ごめん…」
「や…」
水ノの手が私の頬に触れた
ドキン…
キス…される…?
ドキン…
「吉永…立てる?」
「え…あ、うん…」
アレ…?
「無理しなくていいけど…」
「うん、大丈夫…」
なんだ
違った
私の勘違い
髪も浴衣も褒めてくれたのに
キスされなかった
花火の耳鳴り
違う
私の胸の音
すごい鳴ってる



