バスの中、総長様から逃げられない



「謙遜しすぎ。七瀬はもっと、自分に自信もっていい」


「私なんて、平凡以下な地味子で……」


誇れるところなんて、一つもなくて……



「頑なに女子を拒絶してきた俺の心を、いとも簡単に沼に落としておいて、まだ自分に魅力がないと思ってるわけ?」


「……だって」


本当のことだし……




「七瀬、覚悟しといて」


「えっ? 覚悟? なんの?」


「俺に骨抜きにされる覚悟」


ほほほ……骨抜き?



「この修学旅行が終わるまでに、ズブズブに浸からせてみせるから。七瀬を、俺の恋沼にね」



「……恋っ……沼??」