バスの中、総長様から逃げられない



「話しかけないで欲しい理由が、知りたいわけ?」


「教えてよ、総長~」



「空港に着くまでに、俺が七瀬の心を奪いたいからだよ!」





ひぃあぁぁぁぁ……



私の心を奪いたい?

えっ? うそでしょ?

力強い愛の告白にしか、聞こえなかったんですけど……



その後も私の心臓は、全く休まらない。

東条くんに肩を抱かれたまま


「七瀬、オマエはマジでカワイイからな」


耳元に、ワイルドボイスを注がれちゃったし。



これが現実とは思えないよ。

ボッチで根暗の私に、こんな極甘LOVEが訪れるなんて。

絶対に夢だ、間違いなく。