バスの中、総長様から逃げられない



急に壁ドンなんかされたら

吐息がかかる至近距離で、頬を赤く染められたら

そりゃ気になっちゃうわけで……



私の瞳に映る東条くんが、キラキラと光って見えてしまうわけで……



目の前にいる総長様のこと

異性として意識せずにはいられないんだ。



東条くんが気になりはじめてしまいましたなんて、恥ずかしすぎて言えないし……



「……いないよ……好きな人」



うつむきながら、視線を逸らすのが精いっぱい。




「よし! じゃあ、問題ないってことだな。俺が落としにかかっても」


「えっと……それって……誰を?」


「話の流れでわかるでしょ? 七瀬をだよ!」



……えっ、えぇぇぇ!?



おおお……落とす?

東条くんが私を?



「それってバスの窓から? まさか……飛行機から?!」