それから、今朝中村君に断った事を若葉に話した。


「頑張ったね。」


そう言って、私を抱き締めてくれた。



確かに、中村君をふったのは辛かった。


だけど、頑張ったのは私じゃない。私より、告白した中村君の方が、ずっと勇気がいっただろうし、ずっと頑張ったと思う。


これから告白に向かう友季子だって…。
頑張ってるよ。




純ちゃんの事が好きだってせっかく気付いたのに、友季子を応援してるふりをしてしまった私。


最低だ。


"純ちゃんに彼女が出来るのは嫌だ!"
って、私の心は訴えてる。


自分は告白なんて出来ないくせに。そんな勇気ないくせに。




自分の中に、上手く表現出来ないドロドロした感情があるのが、たまらなく嫌だった。