「実は明日香の事言えない。」 純ちゃんはそう言って、何だか複雑な顔をして笑う。 訳が分からないから、首を傾げて純ちゃんを見つめた。 すると軽くため息をついてから 「何でも話すって約束したし…」 と呟き話し出す。 頭をポリポリかきながら。 「俺も、いざ卒業して、寮に入る支度が出来たら……不安になってきた。」 「不安?」 「そう。明日香に変な男が寄ってくるかもしれないし。」 …って、えええーーー!? 「やだぁ、そんな事あるわけないじゃん!」 しかも真顔で言わなくても。