ドキンって心臓が跳ねたけど、黙って頷く。 この質問ずるいよね? だって断るなんて出来る訳ないのに……。 スローモーションの様にゆっくり近づいてくる純ちゃんに合わせて、ゆっくり目を閉じる。 唇が重なって、純ちゃんの唇があったかいと気付く。 そっかぁ、私の唇は冷たかったんだ。 ぼんやりそんな事を思っていたら 「唇は冷たいね。」 なんて言われた。 「え……う、うん。」 うんっておかしい? でもキスした余韻が残ってて、それ以外に何て答えればいいか頭が回らなくて。