「どうぞ。」 ママと二人でお茶を出した。 「ありがとうございます。」 そう言って雅さんは丁寧にお辞儀をする。 その、動作一つ一つがとても綺麗で、だけど自然で、大人の女性って感じがして素敵だった。 そして、まっすぐ伸びた背筋で綺麗な正座をした雅さんは、パパとママに頭を下げた。 「今日は突然お邪魔してしまってすみません。」 「雅さん?!そんなに丁寧に挨拶しなくて平気ですから!」 それを見て慌てるお兄ちゃん。