「やっぱり、進路の事?俺が寮に入るって言ったから、不安?」 ズキン……と胸が痛む。 だって、純ちゃんはどこか悲しそうだった。 「この前言ってた、離れるのが不安って…今もまだそう思ってる?」 ギュウッと胸が苦しくなって言葉が出ない。 上手くごまかした方がいいのかもしれないけど……。 でも、純ちゃんの言葉に、私は頷いていたんだ。 だけどすぐに後悔した。 だって、純ちゃんはとても悲しそうな顔をしたから。