「…はぁ。」 さっきから何回目か分からないため息をついた。 家の前で純ちゃんと別れてから、ずっと考えている。 純ちゃんが全寮制の高校に行ってしまう……。 それはつまり、今までみたいに隣に住んでいないという事。 正直言うと高校は離れても仕方ないと、頭のどこかで思ってた。 私と純ちゃんじゃ、頭の出来が違うから。 でも、家が隣だから、学校が違っても毎日会えるし――。 そう思っていた。