☆☆☆

「どーも!」

「へぇ、めっちゃカワイイ子じゃん」


「……?」


そこにいたのは男子が複数。

女子も私たちの他にいて、これはいわゆる……


「ちょ……。聞いてない!」


「えー、カラオケといったら合コンでしょ!大学生なんだし♪」


「私、彼氏がいるんだけど」


「ウチらもいるけど、セフレとか今どき普通じゃない〜?」


「……」


大学生って、どんだけチャラいの。

私が断って帰ろうとしたのも束の間、無理やり席に座らされ、合コンが始まった。


「へぇ。朱里ちゃんっていうんだ。カワイイねぇ〜」


「それはどうも」


私はソッポを向きながら、不機嫌そうに返事をする。


「この髪っていつから伸ばしてるの?」


「……高校の時から」


気安く髪を触ってこないで。


「ねぇ、朱里ちゃんってさ。ぶっちゃけ処女でしょ?」

「っ…!」


肩を寄せ、耳元で囁いてきた男。
正直、寒気がした。