「待って。それって、黒炎君はそういうの興味ないってこと?」


そう、逆にとれば、それはそういうふうに聞こえてくる。それは彼女の私からしたら不安でしかない。


「……」

「……」


何故か沈黙の時間。


「……それ、男に聞くのは駄目な気がする」


「え、ごめん」


なんで私が謝ってるの?まぁ、いいけど。

私はテスト勉強を再開することにした。


ーーー


「はぁ〜……。やっと開放された!」


あれからテストが無事に終わった私。

黒炎君のお陰でなんとか単位はとれた。


「ねー、朱里。今から暇?」


学科が同じ子が声をかけてきた。


「暇だけど、なんで?」


「そう、良かったぁ。実は学科同じ女子同士でカラオケ行かないかー?って話になってさ。朱里もどうかな?って」


「カラオケ?行く行く!」


テストも終わったし、カラオケでパーッと歌いたい!


私は黒炎君に「友達と大学最寄り駅近くのカラオケ店で遊んでくるね」とラ○ンをした。