「さっきまで肉食系だった黒炎君は?」
「もういない。……というか、自分の見た漫画くらい頭に入れておけよ」
「え?」
なんのことかわからずにいると、黒炎君はゴソゴソと自分の鞄から本を取り出した。
「コレ」
それは、テスト勉強中に黒炎君が私の部屋にある本だった。
よく読んでみると、さっきまで黒炎君が言っていたセリフそのままだった。
「もしかして、これの真似をしたの?」
「ああ。借りるのも悪いなと思ったから、わざわざ同じものを本屋で……すごく、恥ずかしかったんだぞ」
「ふふっ」
いかにも女の子が読みそうなソッチ系の本を買う黒炎君を想像したら笑いが止まらなかった。
「なに笑ってるんだ」
「なんでもない。やっぱり黒炎君は黒炎君なんだなぁ〜って」
「なんだよ、それ」
「ふふっ」
黒炎君は大学生になっても変わらない。
本当は手を出してほしかったのもあるけど、悩みなんて吹っ飛んだ。
だって、こんなに大事に私のことを想ってくれてるんだもん!それだけで私は幸せ者だよ。
「朱里」
「ん、なに?」
「初めてヤるときは俺の部屋で……」
「……///」
耳元をくすぐる声に私は不覚にもトキメいてしまった。
「それも漫画のセリフ?」
「さぁ、どうだろうな」
ちょっぴり意地悪そうに言う黒炎君。
私たちがエッチをする日はそう遠くもないようです……。
おわり
「もういない。……というか、自分の見た漫画くらい頭に入れておけよ」
「え?」
なんのことかわからずにいると、黒炎君はゴソゴソと自分の鞄から本を取り出した。
「コレ」
それは、テスト勉強中に黒炎君が私の部屋にある本だった。
よく読んでみると、さっきまで黒炎君が言っていたセリフそのままだった。
「もしかして、これの真似をしたの?」
「ああ。借りるのも悪いなと思ったから、わざわざ同じものを本屋で……すごく、恥ずかしかったんだぞ」
「ふふっ」
いかにも女の子が読みそうなソッチ系の本を買う黒炎君を想像したら笑いが止まらなかった。
「なに笑ってるんだ」
「なんでもない。やっぱり黒炎君は黒炎君なんだなぁ〜って」
「なんだよ、それ」
「ふふっ」
黒炎君は大学生になっても変わらない。
本当は手を出してほしかったのもあるけど、悩みなんて吹っ飛んだ。
だって、こんなに大事に私のことを想ってくれてるんだもん!それだけで私は幸せ者だよ。
「朱里」
「ん、なに?」
「初めてヤるときは俺の部屋で……」
「……///」
耳元をくすぐる声に私は不覚にもトキメいてしまった。
「それも漫画のセリフ?」
「さぁ、どうだろうな」
ちょっぴり意地悪そうに言う黒炎君。
私たちがエッチをする日はそう遠くもないようです……。
おわり



