まだ来たばかりだし、このまま帰るのもちょっとな。



「どうした?」



私が何も言わなかったからか、少し控えめに聞いてきた優。



「えっと、ちょっと靴ずれしちゃって。でもたいしたことないから!どっか行く?」




私は恥ずかしいのを抑え、できるだけいつも通りのテンションでいく。



すると優は私の腕を自分の肩に乗せ、腕を組ませるようなかたちで私を立たせた。


「大丈夫じゃないだろどうせ。」




「ちょっと。なにすんの。」