メッセージを送ってすぐに返事が届いた。



「え?ほ、本気……?」



私遥陽その返事を読んで思わず小さな声を出してしまった。思いもよらぬ返事に固まる私。


『今度さ、初優ちゃんの声が聞きたいと思って。良かったら週末辺りに電話しない?』


電話……電話!?


返事が届いて数分が経ったのにまだ戸惑いを隠せなくて返事を送れないでいた。だって……私、電話苦手だもんなぁ……。


昔から電話が苦手な私は自分のスマホを持ってからもあまり電話はしなかった。


友達でさえやり取りをする時はメッセージかメール機能を使うし。


それにメッセージだと返事を考えるのに時間を作れるからいいけど電話だと会話が途切れないか心配。


うーん……これはいったいどうしたらいいんだろう……。


遥陽さんの声を聞きたくないわけじゃないけど……。それからまた数分、メッセージを見ながら唸り続け、返事をした。