1ヶ月後、学校では修学旅行の写真販売があった。
リフレクションイベントで上映された写真が掲示板に貼り出されている。
「え!何これやっちゃん、私たち写ってる」
私はやっちゃんと2人で掲示板を見ながら欲しい写真の番号をメモした。
「飛香、リフレクションイベントのとき寝てたから初めて見る写真ばっかでしょ」
あの後、宿泊施設でのリフレクションイベントは歩き回って疲れたからかほぼ居眠りしてしまった。
「う、うん。まさか寝てしまうとは思ってなかった」
「菱田なんか面白がって飛香の寝顔撮ってたよ。間抜け面〜とか言いながら」
菱田くんは相変わらずのサボり癖で、頻度こそ減ったものの私は定期的に探しに行かされる。
「そういう菱田はどこ行った?」
そう言って現れた巻くんがやっちゃんの肩に手を置いた。
2人は、何か最近、いい感じ。
というか、巻くんがやっちゃんに猛アピールしている。と、思う。
「多分、あそこ。私、行ってくる」
2人に手を振って、菱田くんが居るであろう資料室に向かった。
「やっぱりいた、菱田くん」
扉を開けると、3脚の椅子を横に並べて寝ている菱田くんがいた。
「また来たの?」
「修学旅行の写真、貼り出されてるよ」
「いらない」
「え?ちらほら写ってるのあったよ」
「いらない」
眠たそうにあくびをしながら私の言葉に短く返事をする菱田くんは、ゆっくりと体を起こして私の方を向いた。



