部屋に戻ると、クラスメイトの“やっちゃん”こと安江(やすえ)マコが駆け寄ってきた。 「飛香!おかえりー!お腹大丈夫なの?」 そうだ。私は腹痛という事になってたんだ。 心配そうにわたしの背中に手を添えてくれているやっちゃん。 やっちゃんは、明日も一緒に行動するし本当の事を言っておいた方が良い気がする。 「えっと、実はね……」 私は夕飯のカレー作りに不参加だった経緯を説明した。