美咲と喋らなくなって、一週間が過ぎようとしていた時だった。 「おい!なんか体育で倒れたヤツがいるらしーぞ!」 ざわめく教室。 体育で誰かが倒れるなんて、滅多に無いことだった。 オレも含め、クラスの大半の連中が野次馬に廊下に飛び出す。 そして。 体育の教師におぶられた生徒を見た瞬間、オレは目を疑った。 「――美咲!」