「…ねぇ。何でさっきから黙ってんの?」 隣では、下着一枚身に付けただけの理恵が怪訝そうに顔をしかめている。 けどオレは、今更ご機嫌とりをする気力さえ残ってなかった。 ……ショックだったんだ。 アイツの言葉が。 “櫻井君とは何の関係もありませんから” …そりゃあ、美咲がオレのこと何とも思ってないことぐらい知ってたよ。 でも、まさか鼻から関係を否定されるとは想像もしてなかった。