「宏ちゃん、おヘソ出てるよ?」 「え、あっ…」 慌てて服を引っ張る宏ちゃん。 どんな格好で寝てたんだろ… 想像したら可笑しくて、私は笑いをこらえながら紙袋を差し出した。 「何?」 「昨日のジャケット。ありがとね」 「あ、あぁ、ジャケットね……」 その時、ようやく宏ちゃんの異変に気づいた。 見れば、頬は紅潮してて、なぜか慌てていて。 バツの悪そうな表情で、私を見ている。