幼なじみ

ピンポーン


「…はい」


思わず、胸が高鳴る。

インターホンに出たのは、他の誰でもなく、宏ちゃん本人だったからだ。



「…あ、私っ」

「……今、開けるから待って」


ドキドキ。

心臓がうるさい。



そして。


カチャ…


静かに開いたドアから、スウェット姿の宏ちゃんが顔を出した。



「…あ。寝てた？」

「寝てたっつーか…うん、まぁ、寝てたわ」