好きな人と一緒に告白現場に遭遇しました。

「宮部くん、あの…………あっ、ペットボトル、拾ってくれてありがとっ」

 ……今わたし、なにを言おうとしたんだろ。

 慌ててペットボトルを返してもらうと、

「そろそろ戻らないと、みんなが心配してるかも。スマホ持って出てこなかったし」

 と、付け足すように言う。

「あ、そっか。そうだよな。悪いな、こんなとこまで付き合わせて」

「ううん、全然。……宮部くんと一緒にこの星空が見れて、すごく楽しかった」

「うん。俺も。あのさ、神崎。さっきは駿介のこといろいろ言ったけどさ、その……俺も、……なんだよね」

 そう言いながら頭をかく宮部くんの顔が、心なしか赤いような気がする。

「そう……だったんだ」


 そっか。宮部くんも……吉見さんのことが。

 だから、どうなるか気になって見にきてたんだ。