十四時過ぎにキッシュ専門店のレストランで食事をして、その後は組のみんなにクリスマスプレゼントを買おうということになり、ショップをはしごする。
「小春、もういいんじゃね?歩き疲れた」
「近くのカフェに入る?」
「どこも混んでんじゃね?」
「じゃあ、テイクアウトして座れるところ探そうか」
組のみんなには靴下。
パパさん、ママさんにはお揃いのぐい呑み。
鉄さんには特別に、ニット帽を購入。
人混みが苦手な彼が、凭れるように肩におでこを預けて来た。
何だか、可愛い。
*
カフェで珈琲をテイクアウトし、広場にイベント用に置かれている椅子にちゃっかり座る。
「何のイベント?」
「分かんないけど、クリスマスだからだよね」
広場のイベントは、戦隊もののショーから始まり、若手芸人によるお笑いコントだったり、歌手によるミニライブなど、十分おきくらいに目まぐるしく変わる。
あちこちに大型ストーブが置かれていて、ストーブの横を陣取ってる私たちは寒さ対策バッチリ。
というより、暑いくらいだ。
「ねぇ、たっくん。結婚年齢が分かるゲームしようよ!」
「は?何、いきなり」
「いいじゃん、たまには」
「ま、いいけど」
隣りの椅子に座るカップルが、イベントショーに飽きたのか、突然彼女の方がゲームしようと言い出した。
「結婚したい年齢は?」
「……三十くらい?」
「いちいち声に出さなくていいから、頭ん中で計算して。その年齢の一の位と十の位を足して、二桁なら更にその数字を足して」
「……」
「出て来た一桁の数字に九を掛けて、出てきた数字の位をまた足して…。その数字に正直に経験した人数を足して、更に十を足して……」
何だか心理ゲームのような流れに、ついつい聞き耳を立ててしまった。



