【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。







──ぱち。




ふと、目が覚めた。




なんだか懐かしい夢を見ていた気がする。




まぶたを開けると、そこはまだ真っ暗な夜の世界で。隣からは規則正しい寝息が聞こえてくる。




上半身起こして、その寝顔をじっと見下ろす。




…綺麗な顔。
ほんとうにあたしの幼馴染なのか疑うレベル。




まぁ、別に幼馴染ってだけで兄弟でもなんでもないんだし…。
第一、一緒にいたのって0歳から6歳までの間だけだし。




ヒヨが端正な顔立ちしてるからって、あたしまで整った顔で育つわけじゃないんだけどさ。




(……喉乾いた)




難しいこと考えるのは苦手。
さらっとヒヨの頭を撫でて、ベッドから起き上がった。