【完】子犬なんかじゃないから、いただきます。






「じゃ、帰ろっか。ヒヨ」




何も言ってないのに、勝手に理解して一緒に帰ることになってる。


…嬉しい。
率直ににやけちゃうよ。



こんな顔、見せらんないから顔は背けとくし、羽依の一歩後ろ歩くけど。




「ヒヨ、きいて」


「うん」




いいよ、なんでもきいてあげる。




「2年生から告白されちゃったぁ」


「…は?」




やっぱ言わなくていい。
そんなの、聞きたくない。
耳に毒。



…お前、マジで地味に過ごせよ。




「付き合ったの?」




心臓、バックバク。
羽依って、俺の心弄んで楽しい?





「んーん。結構ナシだった」


「…ナシ?」


「うん、ナシ」




よくわかんねーけど…。
断ったってことだよな?



だんだんと心臓の鼓動がゆっくりになっていく。マジで…心臓に悪い。